最高級の召使
携帯を忘れたのに
気付いたのは、

沖縄の島の美しさにすっかり
酔いしれていた
2日後のことだった。


医師は大丈夫って言ってたし
私が帰るまでは
きっと大丈夫よ
そう心に言い聞かせた。


透き通った海で
私は少し生き返った。


ダイビングをしたり
観光地まわりをしたり
ただひたすら海の青さに
感動していた。



「生きてる・・・・」



そう心が叫んだ。



また絶対来よう……
絶対……



それから3日後私は屋敷に戻って
机の隅にはさまっていた
携帯を見て
愕然とした。
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