最高級の召使
「私が積極的なのは
お酒と中野の声のせいだから…
あんたの声
愛してた人に似てるの……。」



お酒の力はすごい。
シラフなら絶対言えないことを
言う勢いを持っている。

私は酒に呑まれてはいないけど…



「いいのか?」


「うん。これは契約だよ。
一夜限りの・・・・・」



私は目を閉じる。


「香奈枝・・・・」

中野が呼んだ。


「別れるなんて嘘だよ。
ちょっと困らせたかっただけ。」



「バカ・・・・
いいよ、別れたんだから。
俺は酒つよいんだぞ。」


「いいじゃん。
お互いに現実から逃げよう……
今夜だけ忘れて愛して……」



中野は慣れた手つきで私を
全裸にしていった。
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