最高級の召使
料理長の冷水攻撃のおかげで
2・3日もすると
痛みを消えてきた。


指先に心臓がついたようで
ドクン ドクン 音が鳴っていた。



「楓・・・・
少し落ち着いて考えなさい。
自分の立場を・・・・」



「イヤ…考えない。
私の人生でしょう?
もう考えない



両親との中に大きなヒビがはいっていた。




「私ばっかり犠牲になる。
娘がかわいかったら
そんなひどいこと親ならしないわ。」



両親はまた
私を置いて戻っていった。                         



私もそのほうが気楽だった。     
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