最高級の召使
待っている間私は部屋を片付けた。


死を覚悟した人間には
きっとこういうことするんだろうな。



身の回りの片づけ



じぃの命日は明日。



朝あの海へ・・・・・


そうきめていた。



従業員たちとみんなで食事をした。


変わったことをしては
いけないとは
思いながら
私は


「おいしい~料理長は世界一~」
と絶賛した。


メイドたちには
「まだ結婚しないの?
彼氏いないの?」と聞いた。


二人は
「聞かないでください。」
と笑った。


運転手には
「車の運転や屋敷のメンテとか
大変だね、器用なのね~」
と声をかけた。


「ここでお世話になれるだけ
幸せですよ。」


みんながそう言って笑った。


「みんなで食べると美味しいね。」
ここに倉之助だけがいない……
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