最高級の召使
「元気がないと料理長から
何度も会うように連絡がありました。
祖父の命日の前日に
お参りしにいくと連絡を
もらったのですが
やせ細ったあなたを見て愕然と
しました。
すぐ出て行ってあの時
抱きしめたら
あなたは海に入ることも
肺炎になることもなかった。
私は後悔し続けました。」



「一瞬あなたを感じたの。」


「卒業式の日も
あなたを見ていました。
ヨウにも何度も聞かれました、
会わなくていいか……
それから何回か
ストーカーのように
気付かれないように……
何度も二人で見た海にも行きました。」



「さっきも海で勇気をもらってきました。」



あ・・・・
車から見たのは・・・・


にっこりほほ笑む


倉之助の目じりにしわができた。
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