最高級の召使
「おまえと話してたら
疲れる・・・・・」
父が目を押さえた。




「楓・・・・・
パパもいろいろ大変なのよ。
わかってあげて・・・・」
母が父の脇を押さえた。



「パパの道具じゃない!!
パパの失敗はママと二人で
なんとかしなさいよ!!
親らしいことしてもらってないわ。
いつもひとりだった。
ほったらかしにしてきたくせして
いつかこうして何かに利用できる
道具としか思ってないんでしょう?」



父が近づいてきて
往復ビンタをされた。



「だまって親の言うとおりにしろ!!」


茫然とした。
父の荒げた声を初めて聞いた。


頬が焼けるように
痛かった。
< 363 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop