最高級の召使
ここで一番大きなホテルの前に
車が止まった。



井上 隊士 誕生会


そう書かれている会場は
とても大きかった。



セレブがたくさん集まっていて
この空間は全く違うものになっている。



井上はたくさんの人に囲まれていた。
私たちを見つけて
にこやかな顔で近付いてきた。



「ようこそいらっしゃいました。」


「お誕生日おめでとう
ございます。」


両親が挨拶をした。



「ありがとうございます。」


井上は私に目を移した。



「なんて愛らしいんだろう・・・
美しくて・・・・・」



私は、井上を睨みつけた。



「ようこそ。」


私の手を取った。


その手を私は払いのけた。



「こら、楓!!」
父がたしなめた。
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