最高級の召使
「みんなによろしく伝えて。
落ち着いたらまた連絡するね。」


メイドともう一度
抱き合って車に乗り込んだ。



「パスポートって?」


「私の育った国にとりあえず
行きましょう。」



「本当は、今日パスポートも
井上に渡す予定だったのですが
料理長が気転を聞かせて
見当たらないと奥様に言ったようで
今日中に探しておくと
時間稼ぎをしていたんです。」



私はみんなに感謝した。



「ありがとう・・・・
よろしく伝えて。きっときっと
幸せになるから・・・って」





私たちは出発ギリギリで
飛行機に乗り込んだ。


飛行機が滑走路から飛び立った瞬間
やっと・・・やっと・・・
幸せをかみしめ合った。


「幸せにする・・・・・」


「私もあなたを幸せにする・・・・」



肩に頭を乗せた。
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