パールブルー
日が落ち、先ほどまでスカイブルーに輝いていた海もダークブルーとなり、星の光や月の光を反射して幻想的な世界をかもしだしている。
そんな夜の浜辺に涼しげな波の音とまるで人魚のような美しい歌声が響いていた。
「今日は、水が冷たい」
白いワンピースを着て水に足を付け、歌を歌う青歌は、いつものように黒髪をなびかせ、歌を奏でていた。
目をつむり潮風を感じながら歩いて行く。
ぴちゃんっ
「わぷっ」
いきなり横から水しぶきが上がり、青歌にかかる。
「ひゃー、冷たい」
びしょびしょになってしまった服のすそを持ち上げ、水しぶきが上がった水面に目をやると。