年下彼女のご機嫌いかが？？

『まりあは彼氏いるの？？』



そう拓海に聞かれたのは、



知り合ってから随分経った頃だった。



『いないよ…』



『そっか♪俺もいねぇから…』



拓海はあたしをグイっと引き寄せ、



そう言うとキスをした。



でも、それ以上は何もその話題には触れてこなかった。



曖昧な関係。



簡単に壊れてしまうような身体だけのつながり。



その頃のあたしには、



付き合って半年になる優しい彼氏がいた。



だけど、心のどこかで優しさでけじゃなく、



拓海みたいな強引な男を求めていたのかもしれない。