年下彼女のご機嫌いかが??
レイナはしばらく黙ってうつむいていた。



ジュースのグラスの氷が溶けて、カランっと音をたてる。



『……あたし』



少しずつ顔を上げるレイナ。



『…産みたい…りゅうとあたしの赤ちゃん…』



『学校はどうする?』



『産んじゃダメかな?高校は辞めてもいい!!親も説得する!!反対されても分かってもらえるように頑張るから…赤ちゃん…産みたい……そう思う…それしか考えられないよ…』



そう言い終わると、レイナの目からは、



いくつもの涙が流れ落ちた。



その表情、涙を見れば、



レイナがどれだけの思いで、



そう決めたのかが、伝わってくる。



『レイナの気持ちは分かった。俺だって、同じ気持ちだよ。だけどさ、俺がこんな事言うのも、変かもしれないけど、レイナはまだ高校生だからさ、後悔はしてほしくねぇんだよ』



『後悔なんかしないよ!だって、りゅうとの赤ちゃんだよ。あたし、絶対産みたい…』



俺だって、始めから答えは決まってるからな。
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