年下彼女のご機嫌いかが??
今まで見たことのないような、



りゅうのその表情。



それを見ると、あたしの心はどんどん曇っていくようだった。



やっぱり、りゅうにはいつも笑っていてほしい。



大好きな人の幸せそうな笑顔ほど、



見ていて嬉しいものはないでしょ。



だけど、あたしがりゅうを困らせてるのかな……。



それは、あたしが高校生だから。



まだこうして親のもとで生活しているような子供だから。



そんなあたしはどんなに頑張っても、大人のりゅうには追いつけない。



りゅうを苦しめ悩ませてるのは、あたしなんだ。



『りゅうは…どうしたいの??』



聞くのは怖いけれど、今のりゅうの思いを、



ちゃんと聞きたい…って、あたしはそう思った。
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