年下彼女のご機嫌いかが??
そして、しばらく沈黙の時間が流れ、



『なぁ…真下君……』



レイナのお父さんが重い口を開いた。



『……はい』



『頼む。顔を、顔を上げてくれないか?これでは話も出来ないよ』



さっきより落ち着いた声に少し安心感を覚えながら、



俺はその言葉通り、頭を上げお父さんを見た。



目が合った視線は逸らされることなく、



真っ直ぐにこちらに向けられている。



そして、再びお父さんがつぶやく。



『宜しく頼むよ……レイナの願いを叶えてやってほしい……』



俺は嬉しさより先に驚きの方が大きくて、



『それって……』



そう問いかけるのがやっとだった。



『あぁ、君の人生の中にレイナを一緒に歩かせてやってくれ……』
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