年下彼女のご機嫌いかが??
手を出すことの許されないその女。



あまりにも身近にいすぎて、



その距離に戸惑うのは、いつもこの俺だけ。



『エイト、お風呂上りはちゃんと髪の毛乾かしたほうがいいよ。ほらっ、拭いてあげるっ』



風呂上り、リビングでジュースを飲んでくつろぐ俺の髪を、



後ろからタオルでパタパタと拭いてくれる姉ちゃん。



『いいって!!自分でやるからっ』



そう言って、顔を赤らめる俺。



顔が赤いのは、決して風呂でのぼせたわけだからじゃねぇんだ。



またこいつがこうやって俺を動揺させてるから。



まっ、姉ちゃんは全然気づいてねぇけどな。
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