年下彼女のご機嫌いかが??
『でね、エイトったらさ…』



『エイトってね……』



流行りのイタリアンレストランでレイナと夕飯。



パスタは美味いし、目の前には髪を巻いてメイクをしたレイナ。



いつもより大人っぽく見えて、いつまででも見つめていたいくらいだ。



すげぇ楽しい時間のはずなのに、



なんだか気分悪い俺は、少しの間、黙ったままレイナの話にただ頷いていた。



『…そしたら、エイトがね…』



だって、さっきからずっとこれ。



今日のレイナは弟のエイトの話ばっかりだ。



なんでそんな楽しそうに、俺に話すの??



……ってかレイナの弟にヤキモチ妬いてるんだよな??俺……。



かなり情けねぇけど、気分悪いもんは仕方ねぇだろ。
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