年下彼女のご機嫌いかが??
『あのさ……』



レイナの大きな瞳が俺を見ている。



………ん??気のせいか、少し赤くないか??



もしかして家で泣いてた??



レイナの目が赤いことにようやく気づいた俺。



『あたし今日、最後の学校だったでしょ……学校辞めるなんてね、あたしそんなのなんともないと思ってたの。余裕だって思ってた。なのに……』



信号が青になって車を発進させながらレイナの声に耳を傾ける。



『予想外にね、なんか悲しかったんだ……友達なんて沙希しかいないって、沙希しかいらないって思ってたのに、クラスのみんなが友達だったんだって思えたの』



『そっか……辞めたくなかったか??』



『それはない……不思議とね、後悔とかはしてないの…ただ…』



『……ただ??何??』



『あたしもあのクラスの一員、クラスの一人だったんだって思えたら……すごく嬉しかった……。悲しかったけど、嬉しかった…なんて、りゅうには意味分かんないかな??』




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