年下彼女のご機嫌いかが??
それでも好き……好きだから。



そばにいたい。



こうしてエイトの彼女でいられるなら、



あたしは強くなれるんだ。



そしてもっともっと強くなりたい。



何があっても傷つかないような心が欲しいから。



動じない感情と痛まない心を持ちたいから。



そう思って強くなろうとしていたのに……。



『俺の姉ちゃん……高校辞めんだってさ…』



エイトの部活が終わり、



いつものようにエイトと一緒に歩きながら帰る道。



初めてエイトの口から出た「エイトのお姉さん」の存在。



『あ、たしか…2つ上のお姉さんだっけ??』



『そっ…』



薄暗い街灯の灯りではエイトのその表情はよく分からなかったけど、



なんだかとても寂しそうな顔をしていたように思えた。


< 322 / 448 >

この作品をシェア

pagetop