年下彼女のご機嫌いかが??
『え??いいよっ…彼女に悪いし…平気だってば…』



『ダメ!姉ちゃんじゃなくて、お腹の子を心配してんの、俺は!!』



少しずつ大きくなるあたしのお腹。



安定期に入ったからといって、



油断しちゃいけないことくらい分かってる。



『あたしは待ってますから、大丈夫です。お姉さん』



エイトの彼女は、そう言ってニコやかに微笑む。



自然なその微笑みは決して作り笑いなんかじゃなかった。



『さっ、行くぞ。送ってく…』



『あ……うん…別にいいのに…』



そのあたしとエイトの様子を見ながら、



『お姉さん、お体をお大事に…』



彼女はそう付け加えるのも忘れなかった。



そんな彼女を見ていたら、



なんだか今までのエイトの彼女とは、



全然違ったタイプに思えた。
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