年下彼女のご機嫌いかが??
『おはよっ…レイナ、起きてたんだ?』



背後から聞こえたりゅうの声。



あたしが振り返ると同時に伸びてきた腕に抱きしめられた。



『おはよう、りゅう』



『やっとレイナをこうして出来る…はぁ…会いたくて、抱きしめたくて…マジでヤバかった…』



優しい力で引き寄せられ、



りゅうの甘い声があたしの頬を熱くした。



りゅうの香水の香りも好き。



『こっち見て…レイナ…』



『…っ…ん…りゅう…』



そして何よりもりゅうのくれる、このキスが好き。



朝から何度も繰り返し重ねた唇。



あたしはりゅうがいなきゃダメ。



りゅうもあたしがいなきゃダメなんだ。



夢のことは忘れるようにしよう。



考えなければ思い出すこともないだろうし。



エイトはあたしの弟なのだから。



『レイナ…っ、これ以上はヤバイ。やめらんなくなる……』



りゅうは名残惜しそうにしながら、



あたしから唇を離した。



解放されたあたしの唇は、りゅうの唇の感触がジンジンと残っていた。
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