年下彼女のご機嫌いかが??
『ってな訳で結婚式の日程が決まりましたぁ!真下さん、絶対来てくださいよっ』



出勤すると、すぐに俺を見つけた直樹がやって来て、



『少しでも早めがいいって言い出したのは、まりあちゃんなんすよ!』



かなりテンション高めの直樹はそう言いながら、笑顔、そしてまた笑顔の状態だ。



『はぁ~♪もぅ嬉しくって仕方ないっすよ。まりあちゃんの親も喜んでくれて…』



『そりゃあよかったな。まっ、頑張れよ!』



俺はコートを脱ぎ、席に着くと、



今日の仕事の内容にひと通り目を通す。



『……ってか真下さん!俺の話、聞いてますかっ??』



『はいはい。聞いてるって。おめでとさん!』



直樹よりもとにかく仕事だ……ってか、俺は今日は早くに帰りたいんだっつうの。



早速仕事に取り掛かろうとしている俺を、



口を尖らせつまらなそうに見つめる直樹。



『時間ある時ゆっくり聞くから。それと式には必ず出席させてもらうから』



俺がそう言うと、



『はい!』



またすぐに直樹の笑顔が戻った。

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