年下彼女のご機嫌いかが??
部屋に入ると、



テーブルの上には美味しそうな料理。



部屋はそんな料理のいい匂いに包まれていた。



『こんばんは……おじゃましてます…』



部屋の隅の方にいたエイト君が俺に頭を下げた。



『あ、どうしたんだ?エイト君』



俺はなるべく余裕を装った声を作り、



その場に立っているエイト君を見た。



その背は俺とほとんど変わらないことに気づく。



この前はよく見なかったから分からなかったが、



こうやって目の前にしたエイト君は、



思っていたよりずっと大人びた顔をしていた。



『姉ちゃんに会いに来ました…』



まばたきさえすることなく、



その深い茶色の瞳が鋭く俺を映していた。
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