年下彼女のご機嫌いかが??
じっと見られると、なんだかこっちが、



動揺しちまいそうなほどの、



冷たくて、それでいて透明な雰囲気のある目。



その目が俺をじっと捕らえていた。



目を逸らしちまったら俺の負け……



子供じみてるかもしれねぇけど、



なんだかそんな気がして、



俺もずっとエイト君に視線を向けていた。



『レイナに会いに?』



『はい。どうしても会いたくて…』



『今日ははりきって作ったんだぁ。ごちそうでしょ??』



エイト君の言葉をさえぎるように、



レイナが部屋に入って来た。



『さっ、ご飯食べようよ。エイトも一緒に食べてく??』



レイナの声に反応することもなく、



エイト君はそのまま俺を真っ直ぐにまだ見つめていた。



そしてはっきりと、俺に向かって言った。



『やっぱ…俺、隠さないことにしたんです…俺…姉ちゃんが好きだから…』









< 347 / 448 >

この作品をシェア

pagetop