年下彼女のご機嫌いかが??
姉ちゃんが好き……??



エイト君の言葉。



俺の頭の中で何度も何度も繰り返された。



ってか普通に考えて、姉を慕う弟は珍しくはない。



そうだ。よく聞くような話だろ??



俺は自分にそう言い聞かせ、大きな反応はせず、



『隠さない??って??』



冷静さをなんとか保ち、エイト君に問いかけた。



『自分をごまかしたくないんですよ。もっと堂々と好きでいたいから…』



そう答えたエイト君はなんだか微かに微笑んでいるようにも見えた。



『やめてっ…エイト…もうやめてよ……もう出て行ってっ…』



呆れているようにも、泣きそうにもとれるようなレイナの声が部屋に響き、



エイト君の背中を押し、レイナは部屋からエイト君を押し出した。
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