年下彼女のご機嫌いかが??
『うん…分かった…』



きっとママは心配で昨夜も寝ていないんだ。



電話の向こうのママの声は、とても沈んだ小さな声だった。



それでもあたしはすぐにエイトは帰って来ると思ってた。



『何、心配してんだよ~』ってね。



文句言いながら、ふて腐れた態度のエイトが想像ついたし、



エイトがいなくなるなんて、



考えられないことだったから。



……でも、



その日も、次の日も、



エイトは帰って来なかった。



ママとパパは警察に届けようと決めたようだ。



『心配だし、しばらく実家にいたほうがいいんじゃないか?』



と、りゅうはあたしに実家に帰るように言った。
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