年下彼女のご機嫌いかが??
『もう少し様子をみよう…。学校には体調を崩したと言っているんだし…』



警察へ連絡しようとするママの手をパパが止めた。



『でも…あの子の身に何かあったとしたらどうするのよっ!!』



ママは甲高い声でパパを責め、



『レイナはどう思う??』



と、あたしに問いかける。



たしかに心配すればするほど募る不安。



でも警察が関わると、誰もが知ることとなる。



そしたら、エイトにとって不利なこともあるだろうし。



あたしは悩んだ末、パパに賛成した。



エイトがいなくなって、



もう5日が経とうとしている。



エイト…どこにいるの?



どうして、急にいなくなるのよ……。



エイトのいない実家で、



エイトが戻るのを待つ時間はとても長く思えた。



『まったく…どうして…』



ママはすっかりやつれて、か細くつぶやく。



パパも仕事に行くことをせず、



そんなママを気づかいながら、



エイトの帰りをひたすら願い、待っていた。
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