年下彼女のご機嫌いかが??
知らせを聞いたパパはいつもより早めに帰って来た。



パパ、ママ、あたし、エイト。



家族四人が揃って食事するなんて、どれくらいぶりだろう?



夕ごはんはママの得意料理でいっぱいだった。



『やっぱ母ちゃんの料理は上手いな…』



エイトの小さなつぶやきに、



ママはすごく嬉しそうだ。



誰ひとり、エイトを責めることをしないで、



和やかに食事を済ませた。



自分の部屋に戻って行ったエイトの後ろ姿を見ながら、



『どこで何をしていたのかしら…』



『聞くのは落ち着いてからでいいだろう』



『そうね。無事に帰って来たんですものね』



パパとママがそんな会話をしているのが、聞こえた。



お腹がいっぱいになったあたしも自分の部屋に行った。



『姉ちゃん…いる??』



ドアをノックする音と同時に、



聞こえたのはエイトの声だった。
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