年下彼女のご機嫌いかが??
『うん。どうした??』



あたしがそう答えると、



少しの沈黙の後、



『ちょっと……中……入っていい??』



エイトは遠慮がちな口調でつぶやくように言った。



『どうぞ……』



ドアの向こうから顔だけ出してるエイトと目が合った。



『どうぞ、いいから、入んなよ』



あたしはベットに腰掛け、



部屋に入ったエイトはその足元にあぐらをかいて座った。



そして、ゆっくりと話し出すエイト。



『……なんでさ、誰も何にも聞かねぇのかな??俺、一週間なにやってたんだ??って親父に殴られるくらいの覚悟出来てたのにさ……』



『あぁ、それね……エイトが落ち着いたら聞くって言ってたよ』



『ふ~~ん……』



『うん』



『…で、姉ちゃんだって、何も聞かないわけ??』



『へ??あたし??』



あたしの足元に座ったエイトが、



頷きながら、あたしを見てニッコリと笑った。
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