年下彼女のご機嫌いかが??
なんなの?この意味不明なエイトの笑顔……。



あの出来事をようやく意識しないって、



そう自信がついたあたしの気持ちが、



一瞬だけど微かに揺らぐ。



エイトは何を考えているのか分からない。



エイトは弟で、あたし達は家族。



さっき久々に揃って食事をした時、



すごくそれを実感したんだ。



なのに、また……。



『心配したよ…だから、こうしてここにいるんじゃん。エイトに聞きたいこと、いっぱいあるよ。でもそれは急いで聞くことじゃないでしょ?エイトが話してくれるまで待てるし…』



『心配はしてくれたんだ?俺がいない間は、あいつの事より俺を思ってくれてたって事だな…』



エイトは立ち上がり、あたしの髪をクシャっと撫で、部屋を出て行った。
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