年下彼女のご機嫌いかが??
レイナと何度も通ったこの病院。



レイナのお母さんが評判のいい所を探してくれて決めたんだ。



個人病院でこじんまりとした小さな産院だけど、



雰囲気も先生もすごく印象が良かった。



『もしもし…っ、陣痛が、陣痛が始まったみたいでっ…』



こんな夜遅くでも電話はすぐにつながった。



『そうですか。痛みの間隔は?』



『えっと……ずっと痛いようですが…またしばらくすると落ち着いて、また15分くらいで痛み出す感じですっ…』



『まぁ、落ち着いてください!!まだ陣痛の感覚がそう短くはないから、すぐには出産にはならないでしょう。とにかくお待ちしてますから、まずは落ち着いていらしてください』



俺があまりにも慌ててたのだろうか?



電話の向こうの先生は俺とは対照的に、



ゆっくりと、そして丁寧に俺に語りかけるように言った。



もうすぐ……もうすぐ病院が見える。



『頑張れよっ…レイナ…!!』



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