年下彼女のご機嫌いかが??
俺の言葉が聞こえたのか、



レイナも振り向き、嬉しそうに笑顔を見せた。



『ずっとね、立ち会って欲しいって、思ってたけど…りゅう、そういうの苦手そうだから…言えなかったの…』



『何、心配してんだよ。俺はいつでもレイナを支えたいよ』



こうやってレイナはどこまでも俺の心を刺激するんだ。



レイナの痛みの波が引いている間に、



俺に向かって、遠慮がちにつぶやくレイナが、



すげぇ可愛くて、愛しくて、



先生がいるのも気にもならずに、



俺は病院の廊下でレイナにキスをした。



俺からの一瞬だけの短いキス。



レイナは少し照れながら、



『もうすぐパパとママだね』



と、唇を離した俺の耳元でささやいた。



『さぁ、頑張りましょう』



先生はそう言って、分娩室のドアを開けた。
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