年下彼女のご機嫌いかが??
それから何度か勢いよくいきむレイナ。



あまりの痛みにレイナの額から汗が流れる。



『……痛ぁ……い…』



レイナの叫ぶような声とともに、



その瞬間はやってきて……。



一瞬静まった空間。



そして……



『はい!!おめでとうございます!!とても元気な男の子ですよぉ~』



と、先生の声がはっきりとそう告げた。



………生まれた……。



……男の子だっ……。



俺とレイナの……子供が生まれたんだ。



元気な泣き声が聞こえ、その声のほうへ目を向けると、



『ぅぎぁ、ほぎゃぁ…』



そこには、生まれたばかりの我が子と、



安堵の表情で微笑むレイナがいた。



レイナの目からは涙が流れ、



俺はそっと、その涙と額の汗を拭いてやった。


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