年下彼女のご機嫌いかが??
『姉ちゃん…幸せなんだなっ…』



『幸せ??ん……。まぁ、そりゃあね!!学校まで辞めて、赤ちゃん産んで、それで幸せじゃなかったらダメでしょ??』



『ははっ、そうだな…たしかにっ』



あたしは、笑った顔のエイトを眺めながら、



エイトがいなくなった、あの一週間の事を考えていた。



とにかく心配で、そしてどんどん増す不安で、



押しつぶされそうだったあたし、そしてパパとママ。



それでもエイトは突然帰って来て、



「家族」の中に戻って来たんだ。



時々、あの一週間は夢だったんじゃないか??とさえ、



思うこともあるくらい、エイトの振る舞いは自然だった。



そんな何も前と変わらないエイトに安心する。



でも、ひとつだけ。



そう…たったひとつだけ変わったんだよね。



それは、エイトがあたしを、



もう「好き」だとは言わなくなったってこと。



たったそれだけ。



あたしの他には誰も気づくはずないこと。



たったそれだけのエイトの変化。
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