年下彼女のご機嫌いかが??
『俺さ、姉ちゃんの学校、受けてみようかと思ってるんだ』



なんとなく話題が学校のことになった時、



エイトが突然ポツリと言った言葉。



初めはエイトの冗談かと思ったあたし。



でも目の前のエイトは真顔だった。



『色々考えて、そう決めたことなんだせ』



『へぇ~マジで??いいじゃん!でも…勉強頑張らないと今のエイトじゃ無理だよ』



あたしが通っていた高校はこの辺でも結構名の知れた学校。



『んなの、分かってるって。でも挑戦してみてぇんだよ。目標決めてぇんだ』



あたしの知る限りのエイトの学力では合格までは程遠い。



『今から頑張れば大丈夫かもね』



だって、エイトには可能性なんて、まだいくらでもある。



『あぁ。それにさ、あの学校、サッカー部も全国大会に行っただろ??それもすげぇ魅力的じゃん??』



学校のことにあまり関心のなかったあたしでさえ、



サッカー部は強いって聞いたことがあった。



『かなり強いらしいね。あたしはあまり興味ないけど…』



『バーカ!!今に俺がそこのエースになってやるって!』
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