年下彼女のご機嫌いかが??
『バカとは失礼ねっ…んもぅ…』



『はははっ、ゴメン、ゴメン、お姉様』



まだ幼さを感じるような、



そんなエイトの笑顔を久しぶりに見た気がした。



なんか少し安心したかも。



エイトだって、まだこんな風に笑えるんじゃん。



『おっと、やべっ…塾の時間に間に合わなくなっちまうかもっ…』



急に思い出したように、



病室の壁に掛かった時計を見るエイト。



『え??塾???』



『そっ。俺が入りたいって親父に言ってさ、最近通い始めたんだよね。最初に塾に入りたいって言ったらさ、親父ったらさ、驚いて椅子から落ちそうになってさぁ』



『そりゃあ、突然エイトが勉強したいだなんて誰だって驚くよ』



『俺だってやる時はやるんだよ』



『ふ……ん』



『あ、やる時って…今、姉ちゃん、エロイこと考えただろーー??』



『んなわけないでしょ。まったく…』



結局最後はいつもこうしてエイトのペース。



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