年下彼女のご機嫌いかが??
何気ない嶺雅の言葉。



あたしが直接エイトに言われたわけじゃない……分かっているのに、



今でも心のどこがでドキっとしてしまうあたしがいる。



『そうなんだぁ……エイトったらさ、きっと嶺雅の前でカッコつけてそんなこと言ったんじゃない??』



あたしは出来る限りの笑顔でそう言って、



なるべく心の動揺を嶺雅に見せないことに必死だった。



別にエイトとは何もない。



何もないことが当然だし、あたしはりゅうを愛してる。



それでも時々は思い出してしまうんだ。



今となってはずっと前のエイトのあの言葉が、



ホントだったのかどうかも分からないのに。



『僕はね、エイト兄ちゃんはその子のこと今でも好きなんだと思うなっ』



まさか嶺雅からそんな事を聞くなんて……。
< 427 / 448 >

この作品をシェア

pagetop