年下彼女のご機嫌いかが??
『あれ~~?もしかして、まりあちゃんじゃね??』



ベンチに座る俺達の前を通ったカップルの男のほうが、そう言って立ち止まった。



その男はゆっくりとこっちに近づき、



『あ、やっぱ、まりあちゃんじゃん♪久しぶり~~!!』



ニヤつきながら、親しげに、まりあちゃんに、話しかける。



『なんだよっ~~シカトすんなよぉ♪ってか、彼氏いるんじゃん!!いないとか言ってなかったっけ??』



自分と目を合わせようとしないまりあちゃんに、



男は舌打ちをして、



『まっ…お互い、この前のことは遊びだったってことだな♪俺も楽しませてもらったし~♪』



と、わざとらしく、俺にも聞こえる声で、



まりあちゃんの耳元でささやいた。



そうじゃなくても気分悪いのに、



なんなんだよ。こいつ。



『お前、何なの?俺の女になんか用なわけ?』



男の態度に頭にきた俺の言葉に、



『まぁ、まぁ、キレんなよ!それはさ、あんたの可愛い可愛い彼女に聞いてみな、彼氏君!!』



と、男は馬鹿にしたようなふざけた口調で笑いながら答えた。
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