年下彼女のご機嫌いかが??
その男と一緒にいたのは彼女らしき派手な女。



女が不機嫌そうな顔とは正反対の甘ったるい声で、



『んもぅ~~!拓海ったらぁ~!いつまで待たせんのよぉ~。早くぅ~~』



と、その男に手招きして、呼び寄せた。



『おっとっ!ヤベっ~。じゃあな♪まりあちゃん!また気が向いたら、相手してよ♪俺はいつでも相手してやるからさぁ』



男はまりあちゃんの肩をポンっと、軽く叩き、



その派手な女のほうへ、小走りに戻って行った。



その間、まりあちゃんはほとんど表情を変えず、



その男の姿が見えなくなるまで、



黙って、ただ座っていた。
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