ミサンガ
まだ土地柄もよく分からない中、あたしはコンビニに向かった。

お母さんのタバコを買いに。
あたしの腕には、お母さんから受けた根性焼きがたくさんあった。

これをみるたびに、タバコなんてこの世から消えればいいのにと何度思っただろう。



コンビニに入るとガムを1つと女性用の細いタバコを持ってレジに並んだ。

「あ、あの〜」

財布の中からお金を取り出すあたしに定員が尋ねた。

「えっ?」

「未成年ですか?」

あたしは、未成年に見られたことなんてなかった。
高校生になってもいつも20代に見られていた。

「いいえ」

あたしは、淡々と答えた。

「すいませんが、未成年には売れません」

???

「はっ?」
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