宝石色の幻想

あとがき

七星 唄です。『宝石色の幻想』、如何でしたか?既婚者への恋愛話は二作目ですが、今作が初の完結作品です。至らない点も多々あったと思います…

今回のプロローグである美乃の遺書。この物語はあれから生まれました。実はあの美乃の遺書は、私の願いでもありました。


私も既婚者の男性に恋をして、苦しくなって、ある日『宝石色の幻想』にすがるようになりました。そして自分の想いを書いてみて、そこで藤沢美乃が完成しました。つまり、美乃は私でもありました。


けれど、この話の主人公は私の中では蒼空音です。親友の自殺、真意、恋愛…受け止め方は色々あったと思います。この話の主人公を蒼空音にすることで、自分自身が救われていました。