空 猫-ソラネコ-

「オッサンくさ~い♪」

シマは、そう言って大爆笑。

タロとジロは、「ほっといてくれぇ・・・」って肩落としてる。

結構、ショックが大きかったみたい。




「羨ましい」

シロが小さくボソッと言ったのを、ぼくの耳はちゃんと聞いていた。

ぼくがシロの方を向くと、シロはまた、空を眺めていた。


「オレも・・・、ソラみたいな毛色に産まれたかった」


クロがそう呟いた。


ぼくの毛色を羨ましいって言ってくれる“仲間”がいる・・・。


ぼくはみんなに会えて、本当によかったと思った。




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