空 猫-ソラネコ-

でも、それは違ったんだ。



「お母さん・・・、ぼく――――」

ミケのゴハンなんて、盗ってないよ。


そう言いかけた時だった。



「「お前は本当に最低だね」」


・・・え・・・?。


「「兄弟のゴハンを盗むなんて、お前には呆れたよ」」


お母さん・・・。

ぼくを、信じてくれないの・・・?。


「「ここが嫌なら、今すぐにでも出て行きな!」」


「ちがうよ・・・お母さん、ぼくのはなし・・」


「「お黙り!!」」


お母さんは、厳しく大きな声でぼくに言った。


「「アタシは、お前みたいな奇妙な子どもを産んで恥ずかしいったらありゃしないよ!!」」



お母さん・・・。

お母さんだけは、ぼくの味方してくれるって、思ってたのに・・・。




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