空 猫-ソラネコ-
その日の夜。
ぼくは、タロとジロが居るいつもの路地裏の街灯の下へ行った。
いつもなら、みんなが居る場所・・・。
今はもう、ぼくとタロとジロしか居ない。
「ねぇ、タロ、ジロ・・・」
「どうしたんだ?ソラ」
ジロが、ぼくに優しく聞いた。
タロは、ぼくをじっと見つめてた。
言わなきゃ。
ぼくが決めたコト。
「・・ぼく・・・、シロを探しに行こうと思うんだ」
タロとジロの表情は変わらなかった。
「ぼくはシロと、約束したコトがあって・・・、その約束、果たしたいんだ!!」
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