空 猫-ソラネコ-

そこには、双子みたいにソックリな柴犬二匹と、黒いオスネコとシマシマなオスネコがいた。


「?シロ。見慣れないヤツだな」


黒ネコがぼくを見て、白ネコにそう言った。


白ネコの名前は、シロって言うみたい。

白ネコはニッコリ微笑んで「ゴミ箱のところで会ったのよ」って答えた。


やっぱり嫌われてるよね、ぼくなんて・・・。



「さっき、そこでヒトリだったから連れてきたの。ちょっと、声が上手く出せないみたいなんだけど・・・ねぇ、みんな?
この子、わたし達の仲間にするのはどう?」


白ネコは、そう言ってくれた。


ぼくが仲間・・・?

初めて会ったばっかりなのに・・・、どうしてそんなコト言ってくれるの?




.
< 9 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop