【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都(2)
「貴子さんまだお米が帰って来ません。」




『お米? 』




「そう、お米買いに行った楓さんが帰って来ない。



もう、一時間になる。お米屋さん目の前にあるのに。』




琢哉さんが楓さんの携帯にかけた。




携帯の向こうで叫び声。




楓さん何があったの?




琢哉さんが笑いだした。




『奈都大丈夫だよ。九州から叔父と叔母が出て来て、楓が駅まで迎えに行ったんだ、



そしたらお互いが迷子になったらしい。



だから米は買ってない。』



お米がない。




お腹すいたよぉ。




「よしゃ、私に任せて、お寿司とろう。」




やったお寿司だぁ。貴子さんありがとう。




楓さんが叔父さんと叔母さんを連れて帰って来た。




「奈都ちゃんごめん。叔父さんと叔母さん迎えに行ったら、



お米買うのすっかり忘れた。」





大丈夫、楓さんのおかげでお寿司が食べれるんです。



「初めてまして、奈都です。遠い所からわざわざ来ていただきありがとうごさいます。」








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