【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都(2)
『きみはどう言うつもりで俺に告白してる?



同情?それとも俺が医者の息子だから?



うちに財産なんてないよ。


悪いけど俺は誰とも付き合う気はないんだ。』




朝香が声を殺して泣いてるのが分かったけど、




俺は君をその場に残して帰った。




俺がどんなに無視しても君なニコニコ笑って、




俺に近付いて来たね。




『君これじゃスートーカーだよ。』




「私今日から遠矢君のスートーカーになります。」




俺がどんなに拒否しても、君は笑顔でいつも俺の近くにいた。




ある日、いつもいた君がいない事に気付く。




君が熱を出して寝込んでいたのには笑えた。




《もう、朝香は俺のスートーカーなんかじゃないよ。


朝香は俺の彼女に昇格だ。》



あの時、朝香が俺に抱きついて泣いた事、




俺は一生忘れない。








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