【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都(2)
『僕はね、この家の本当の子供じゃないんだ。



赤ちゃんの時小林医院の前に捨てられてたんだよ。



でも母さんは俺を自分の子供として育ててくれたから、



母さんには感謝してる。



僕、盲学校でなく普通の高校へ通っていた。



たけど僕をかばって階段から落ちた子が大ケガをして、



目の見えない子は盲学校へ行くべきだとPTAにもう反対され、



結局自主退学って事になった。



たけどまだ盲学校へ行く気になれなくてね。



こうして家でブラブラしてるんだ。



母さんには悪いと思ってるよ。』





遠矢君の話しを聞いていたら、なんか自分が恥ずかしく思えた。





遠矢君の胸の音を聞きながら、遠矢君違う高校へ行けばいいよ。





きっと遠矢君の思いが届く学校があると思う。





諦めないで頑張って見ようよ。







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