【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都（2）

『奈都ちゃん可愛いなぁ。』




遠矢君はまるで凄い大人みたいな言い方をする。





｢遠矢君は何才なの？｣





『僕は17才だよ。もっと親父だと思った。』





なんだ私と２才しか違わない。





遠矢君が大人に感じる。




遠矢君が私に近づく。





『奈都ちゃんの顔触っていい？』





え、私の顔を触るの？





｢構わないけど。 ｣





遠矢君が私の正面に立ち、顔に優しく手を触れた。





『奈都ちゃん背高いんだね。



奈都ちゃんはかなり美人だな。』





え、手で触って分かるの？




『手で触ると色んなことが分かるんだよ。



その人の気持ちとか思い、過去の事も見えるよ。』






嘘、凄い。





｢奈都ちゃんはずっと一人だったんだね。



寂しい思いも一杯した。



でもこれからは大丈夫だよ。



奈都ちゃんは一人でないから。』