【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都(2)
「そうだね、私分かっているのに素直になれなくて、


意地なってるのかも知れない。



どうして琢哉さんは分かってくれないの?



どうして私の話し聞いてくれないの。」




奈都が又泣き出した。




「奈都分かったから、奈都の気持ち私には痛いほど分かるよ。



だけど奈都、その琢哉さんに私の話しを聞いてと訴えた。



中々聞いて貰えないなら、何度も言ってみた。」




奈都が首を左右に振った。



「だって、琢哉さん毎日帰りがけ遅くて、



何か言えば琢磨に怒ってばかりなんだから。



だから私、もういいって思えた。



気がついたら逃げていた。」




奈都の気持ちも分かるけどね。




「奈都、どんな場合も逃げちゃ駄目。



嫌な事から逃げても、何も解決しないよ。」





私は自分自身にも言い聞かせた。




【逃げても何も解決しない。】








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