あわい恋と約束
試合が開始されるまで
彼女は私にもたれ掛かる
試合開始。
彼女はもたれ掛かるのを止め、
私の左腕から腕を抜き
少し前のめりに
彼女は 一回の表、先頭打者から
テンションが高い。
5回終了 0対0
『凄いねっ! ここまで
誰も塁に出てないよ』
確かに両校パーフェクト
凄い貧打。
〔石元さん?〕
彼女を呼ぶ女性がいる。
『ごめんね、ちょっと』
席を立ち、女性の方へ
〔やっぱり石元さん、久しぶり
変わらないね、若い!〕
彼女の知り合い、同級生らしい。
〔ごめんね、ご主人?〕