あわい恋と約束

3年になってクラス替えが有り。
石元と初めて、同じクラスになった。

3年1組

俺は、これで中学3年間ずっと1組。


『なんで、昼休みに絵を描いてるの?』


「県内のコンクールに出すんだって」

『知らないよ』

「あっ、各学年一人だけで、
学校からのご指名」


『へぇー、ほんと?』

「嘘と思うなら、聞いて来たら」


『絵が上手いって聞いてたけど
ほんとかなぁ』


「じゃなきゃ、
昼休みに絵なんか描かないよっ」


気が散り、集中力が欠けたので
絵を描くのを止めた。


石元は、申し訳なさそうな顔していた。

「まだ、何を描くか
はっきり決めてないんだ」

石元は不思議そうな顔をした。



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